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<おれのライバルは、おれ自身の中にいるに過ぎない>

 投稿者:渡三郎(管理人)  投稿日:2009年 6月30日(火)15時33分8秒
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  上の表題は、小林旭さんがデビューまもない頃に思っておられた意識です。
昭和31年5月に日活第三期ニューフェィスに合格した旭さんは18歳。
その後、石原裕次郎さんが華々しく登場、しかし旭さんは裕次郎さんに対する対抗心は全然なかった。
それが上の表題になるわけです。
大部屋修行中の頃、旭さんは名優・小杉勇氏にこう言われた。
「個性を作り、人にロマンを与え、人に感動をあたえること、この三つが役者の大原則だ。
その三原則をきちっと体から出せる芝居のできる役者になることが、芸人のもっとも大事なことなんだよ」
そのうえ、こうも言った。
「芝居のうまい下手だけが、役者にとって大事なことではない。うまいが小賢しいだけで、感動も何も与えられない
役者だっている。下手でも、その場に出てきただけで、人に感動を与える動作をもてる役者もいる。つまり、芝居の
うまい下手ということよりも、その役者の持っている内面性、人間的個性をどれだけ自分の中で育て、それを、
どれだけ芝居の中で出せるかが大事なんだ」
旭さんは、この言葉を深く胸に刻み込まれたそうです。

さて、果たして今のテレビ界にそんな場がありますか? バラエティばかりで、芸人といえば「お笑い」のみの
低予算な番組ばかり。そうした中で旭さんが登場される場は無いと思います。
かつては、旭さんも新曲のキャンペーンなどで渋々ながらもバラエティ番組に登場されていましたが、
見ているこちらの居心地が悪くなるほど場違いな気分になったのは私だけでしょうか?

今は、コンサートなどでの生のエンターテインメントを充分に堪能させて頂いております。
確かに身近なテレビで、お顔を拝見するのもいいですが、現在のテレビでは画面のみが大きくなって中身が反比例してちっちゃくなってますね。やはり、今は大舞台が似合う旭さんだと思います。

(一部、週刊大衆 1994.3.14号 「夢歌・恋歌・心歌」大下英治 より抜粋)
 
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